作品名「タワシ」
ゆるめく日々をころころ過ごすきこっとライフ𓂃𓈒𓏸𓐍
ご覧あれ〜ヽ(´∀︎`)ノ
前回の話↓
学校の授業も色々あって
親しみやすくて少し力が抜ける美術。
だがしかし、
私は美術もピキッと。
ピキピキっとりきんでいる。
先生:
『この絵はもっと立体的にしてね〜』
『ここをもっとぼかしてみて。』
(・・・分かりません!)
分からないとも言えず
分かってるフリをしていた。
途中、どうしても息詰まり
先生を呼ぶこともあった。
「ここは、
どうすればいいですか?」
『え?さっき...』
「や、やっぱり大丈夫です!」
私が何も理解していないことが
バレてしまったのか、
先生は戸惑っていた。
私はとっさに笑って誤魔化した。
みんなはスイスイ
生き生きと。
わたしはブクブク
タワシのように...
私の絵を見たクラスメイトは笑う。
私だって笑うもん。
先生は『個性』と言った。
とっても都合のいい魔法の言葉。
嬉しくもないし、慰めにもならない。
肌で感じる
先生が本当はそう思ってないという事。
ヒヤリとした空気が
肌に伝わり、わかってしまう。
やっぱりネ(*゚∀゚*)
ハッキリ、
『あなたの作品はタワシです...
だけどそれがいい!』
そう言ってくれた方が救われるのに
って、自分勝手な事を思ったりした。
きっと誰かに救われたかったんだ。
きっと誰かに知って欲しかったんだ。
今ならわかる。
物を立体的に見ること、
言葉の微妙なニュアンスを
理解することが私には難しい。
それがどんなに生きづらい事なのか
私はまだ分かっていなかった...。